
コラム
第9回:スムーズな売却のカギは“書類準備”。必要書類リスト付きガイド
不動産の売却をスムーズに進めるために、意外と重要なのが「書類の準備」です。
「書類なんて後から集めればいいでしょ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には、書類が揃わないことで契約が遅れたり、買主に不信感を与えてしまうことも。
今回は、不動産売却において必要となる主な書類を一覧でご紹介するとともに、それぞれの取得方法や注意点も解説します。
1. 書類が整っていると、売却が早く決まる
不動産の購入を検討している買主にとって、「書類がしっかり揃っている=管理の行き届いた物件」という印象につながります。また、売買契約や引き渡しの段階で慌てることがなくなり、安心感を持って取引を進めてもらえることも大きなメリットです。
売主としても、書類が早めに揃っていれば、不動産会社からの質問にもスムーズに答えることができ、査定額や販売戦略にも好影響を与えることができます。
2. 売却時に必要な主な書類リスト
以下が、不動産売却に必要となる主な書類です(物件の種類によって若干異なります)。
① 登記簿謄本(全部事項証明書)※不動産会社で用意する場合が多いです。
【取得先】法務局またはオンライン
【役割】所有者や土地・建物の権利関係を証明する書類
【注意】住所変更・名義変更がされていないと手続きに支障が出る可能性あり
② 固定資産税納税通知書
【取得先】市区町村役所(課税課など)
【役割】税額の確認、売買時の精算根拠になる
【注意】年度によって金額が変わるので、最新のものを用意
③ 住宅ローンの残高がわかるもの
【取得先】金融機関
【役割】売却時にローンを完済するための金額を把握
【注意】抵当権抹消手続きにも関係するため、必ず最新のものを入手
④ 建築確認済証・検査済証(戸建ての場合)
【取得先】建築時の施工会社・市区町村役所
【役割】法的に建てられた建物であることを証明
【注意】古い建物では紛失していることもあるので要確認
⑤ 売買契約書(購入時のもの)
【取得先】保管書類
【役割】取得費の確認に使う。譲渡所得税の計算にも影響
⑥ 管理規約・使用細則・総会議事録など(マンションの場合)
【取得先】管理会社・管理組合
【役割】買主が管理状況を確認するために必要
【注意】ルールや修繕積立金の内容は、購入判断に直結する
⑦ 間取り図・建築図面(あれば)
【取得先】設計事務所・建築業者・自宅の保管資料
【役割】広告や内見時に効果的に使える
【注意】再発行ができないことが多いため、保管が重要
3. 書類の取得タイミングと注意点
書類は「売却を決めてから準備する」のでは遅い場合もあります。
特に住み替えや買い替えを検討している方は、査定依頼時や媒介契約の前後に一気に集めておくことをおすすめします。
また、以下のようなケースでは追加書類が必要になることもあります:
- 相続物件の場合:遺産分割協議書・戸籍謄本など
- 境界があいまいな土地:測量図・境界確認書
- 建物を解体して更地で売る場合:解体工事完了届・滅失登記申請書
不動産会社に依頼すれば、取得サポートをしてくれる場合もあるため、事前に相談しておくと安心です。
4. Plus4の書類サポート
Plus4では、売却が決まったお客様に対して「必要書類チェックリスト」を配布し、ひとつひとつ確認しながら進めていく体制を整えています。また、市役所や法務局での取得方法も丁寧にサポート。お仕事で忙しい方や高齢の方にもわかりやすいようにご案内しております。
「古い書類しかないけど大丈夫?」「これは必要?」など、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
まとめ
不動産売却を成功させるには、タイミングや価格ももちろん大切ですが、「書類の準備」も同じくらい重要な要素です。しっかり準備をしておくことで、スムーズな契約・引き渡しが可能になり、買主からの信頼も得られやすくなります。
Plus4では、書類のことがまったくわからない方でも、安心して売却を進められるよう、丁寧なサポートを行っております。売却をご検討中の方は、まずは一度ご相談ください。