コラム

2025.04.13 相続

第3回:親が住んでいた家、どうする?空き家売却で後悔しないための判断基準

親から相続した実家。
「もう誰も住む予定がないけれど、売っていいのか迷っている」
「思い出があるから、すぐに手放す気になれない」

そんな悩みを抱えたまま、空き家を放置してしまうケースが年々増えています。

空き家は、持っているだけでも税金や維持管理の負担がかかります。
けれど、慌てて売却して後悔するのも避けたいところ。

今回は「空き家を売るべきか?それとも保有・賃貸すべきか?」という判断で悩んでいる方に向けて、後悔しないための考え方とポイントを整理してお届けします。

空き家を放置するとどうなる?

誰も住まなくなった家を放置しておくと、以下のようなリスクが高まります。

  • 雨漏りやカビ、白アリ被害などによる建物の劣化
  • 雑草やゴミ、老朽化による近隣からの苦情や行政指導
  • 固定資産税の負担(特に「特例対象外」になると最大6倍に)
  • 空き巣や不審火など防犯上のリスク

「少し落ち着いてから」と思っていても、気づけば何年も手つかず…というケースも少なくありません。
空き家は“資産”であると同時に、“負債”にもなり得るのです。

「売る」「貸す」「保有する」3つの選択肢とその比較

相続した空き家の活用方法は、主に以下の3つです。

① 売却する

現金化して負担をゼロにし、別の用途に資産を活用できます。

  • メリット:管理の手間・税金負担がなくなる
  • デメリット:思い出のある家を手放す心理的な負担
  • 向いている人:将来誰も住む予定がない、早めに整理したい方

② 賃貸に出す

家賃収入を得ながら、建物の劣化も防げます。

  • メリット:収益化できる・空き家の維持管理になる
  • デメリット:管理業務・修繕費用・空室リスクあり
  • 向いている人:立地が良く、築年数が比較的新しい家を保有している方

③ 保有し続ける

「売るか貸すか決まるまで」保留しておく選択もあります。

  • メリット:思い出を守れる・将来の選択肢を残せる
  • デメリット:固定資産税や管理コストが継続的に発生
  • 向いている人:資金に余裕があり、ゆっくり判断したい方

売却を選ぶ前に考えたい3つの判断基準

  • 将来誰かが住む可能性はあるか?
    子どもが戻る予定がある、セカンドハウスにする可能性があるなら保有や賃貸も視野に。ただし「いつか誰かが使うかも」は実現しないことが多いです。
  • 立地や築年数はどうか?
    駅から遠く築40年を超えるような物件は、賃貸にも不向きで、買主は土地目当てのケースが大半。売却を前提にした方がスムーズな場合もあります。
  • 相続人同士で活用方針が一致しているか?
    共有相続している場合、売却や賃貸の方向性が一致しないとトラブルになりがち。早めの話し合いと専門家のサポートが必要です。

Plus4がご提案する“空き家売却の進め方”

Plus4では、相続後の空き家売却に関して以下のようなサポートをご提供しています:

  • 不動産の現地査定(建物・土地両方)と相場説明
  • 残置物処分・ハウスクリーニングなどの手配
  • 売却と賃貸のシミュレーション比較
  • 税理士や司法書士との連携によるワンストップ相談

「いきなり売却は不安」という方もご安心ください。
まずは資産としての価値を知ることからスタートできます。

まとめ

相続した空き家は、早めに活用方針を決めないと、

  • 資産価値が下がり売れにくくなる
  • 維持管理の負担が増える

といったリスクが高まります。

とはいえ、すぐに決断できないのも“実家”という存在。
大切なのは感情面も含めて、納得のいく判断をすることです。

Plus4では、感情と実務の両面に寄り添いながら、後悔しない空き家売却をサポートしています。
ぜひお気軽にご相談ください。

次回は【第4回:「複数人で相続した不動産を売るには?トラブルを防ぐためのコツと手順」】をお届けします。

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